風向風速計とは?
風向風速計とは風速計と風向計の両方の機能を備え、風速と風向を同時に計測することのできる機器です。
風向風速計には多数の種類がありますが、その中でも比較的多く利用されているのが、風杯型風向風速計
(風杯型風速計と矢羽根型風速計の組み合わせ)・風車型風向風速計・超音波風向風速計の3つです。
風向風速計 製品紹介
- 簡易型風向風速計VORTEX60
- 一体型風向風速計200-WS02
- セパレート型風向風速計03002Yシリーズ
- セパレート型風向風速計FTJ40シリーズ
- 飛行機型風向風速計 FTJ500シリーズ
- 飛行機型風向風速計05103Yシリーズ
- 2次元超音波風向風速計WindSonicシリーズ
- 3次元超音波風向風速計WindMasterⅡ
- 風向風速計測キットWINDWORKS
- 超小型2 次元超音波風向風速計FT205(ドローン用)
- 超小型2次元超音波風向風速計FT722シリーズ(ヒーター付き)
- 超小型2次元超音波風向風速計FT742シリーズ(ヒーター付き)
風向風速計の種類
風杯型風向風速計は、鉛直に支えた回転軸の周りに、半球型または円錐形のカップ(風杯)を3方向あるいは4方向に配置したものです。
風が風杯に当たると回転し、回転速度(数)を数えることによって風速を計測することができます。
風車型風向風速計は、流線型の胴体の先端に小直径のプロペラ(風車)、後部に風見安定用の垂直尾翼を有する
風速計です。風車は常に風上を向くようにして、プロペラの回転数から風速を、胴体の向きから風向を測定します。
超音波風向風速計は、音波が空中を伝搬するときにその速度が風速によって変化します。
この現象を利用して、向かい合わせに配した発信部を受信部との間で超音波の伝搬時間を測定することにより、
風向・風速を測定する方式の機器です。
また最近では、回転部に慣性モーメント(回りにくさに影響する)が高い発電機式のものより、慣性モーメントが低く応答性が良いので微弱な風でも計測がしやすいという点や、デジタル出力がしやすいという点で光電式の機構を搭載したものが増えています。
更に経時劣化も少ないので、遠隔地や長期間の観測にも優れています。
このため、気象庁やその他機関でも多く採用されています。
風向風速計の種類については次の記事もご参照ください。
風向風速計の活用
風は、大規模な大気運動の指標として重要な気象要素です。
台風や発達した低気圧などに伴う強風、雷雨や前線などに伴う突風により災害が発生することがあり、
風の観測値はこれら災害の軽減、車・船舶・航空機の安全運航、大気汚染の予報などに利用されています。
天気予報では、雲の動きの予想などに活用されています。また他にも、花粉の飛散状況の予想や、
強風や暴風、波浪などの注意報、警報の発令などにも活用されています。
台風の被害予想や、強さの指標にも使われる場合が多いです。強風や暴風、波浪などの注意報、
警報の発令された場合に避難勧告、避難命令を出す地域や、船舶への影響を予想する際にも活用されます。
また最近では、風力発電などのクリーンな発電に適した土地の指標にも使われているようです。
このように風向風速計は私達の生活の中の様々なところで活用されているのです。
風速計の活用については次の記事もご参照ください。
風速計の設置については次の記事が参考になります。