土壌水分計とは?
土壌水分計は土中に含まれる水分の量を計測する機器です。
土壌水分の測定方法にはTDR法やADR法、テンシオメーター法などがあります。
土壌水分計 製品紹介
土壌水分計の種類
水の誘電率は土粒子と比較して非常に高いので、土壌の誘電率は含まれる水の量によって変化します。
その誘電率の計測方法として、TDR(Time Domain Reflectometry)法やADR(Amplitude Domain Reflectometry)法があります。
誘電率と含水率の関係をあらかじめ調べておき、誘電率を土壌水分量に変換します。
TDR法もADR法もロッドと呼ばれる金属製の電極棒(センサー部)を土中に埋めて計測を行います。
TDRはロッドに与えた一定周波数の電磁波がロッドを往復する時間から誘電率を求めます。
ADR法はロッドと周りの土壌の電磁波の干渉反射の振幅差から誘電率を求めます。
TDR法は温度の影響を受けやすいですが、ADRは影響を受けにくいと言われています。
どちらの方式においても、より正確に測定するには土壌ごとにキャリブレーションを行う必要があります。
また、テンシオメーター法は、ポーラスカップと呼ばれる素焼きのカップを土中に埋めて計測を行う方法です。
テンシオメーター内には水を満たしておき、周辺の土壌が乾燥していると容器内の水が外部に吸引されて容器内が負圧になります。
この吸引圧から土壌水分量を求めることができます。
テンシオメーター内の水は定期的に補給が必要です。
土壌水分計の種類については次の記事もご参照ください。
土壌水分計の活用
研究目的はもちろん、農業や園芸でも利用されています。
ハンディータイプもありますので、移動しながらその場で簡単に数値を得ることもできます。
土壌水分計の活用や用途についてもっと知りたい方には、次の記事もお薦めです。