2020-06-05

 土壌水分計をご存知でしょうか。大半の人はせいぜい名前を聞いたことがあるくらいで、実際に持っている、使ったことがあるという人は少ないでしょう。簡単にどういった用途に使用するのかというと、名前から推察できるように土の中に含まれている水分の量を計測する機器であり、土壌水分の測定方法にはTDR法やADR法、テンシオメーター法などがあります。水の誘電率というのは土粒子と比較して非常に高くなっていて、それゆえ土壌の誘電率は含まれている水の量によって変化していき、土壌水分計はそれを利用して水分量としての数値を出していきます。TDR法もADR法もそれぞれロッドと呼ばれる金属製の電極棒を土中に埋めて計測を行います。TDR法はロッドに与えた一定周波数の電磁波がロッドを往復する時間から誘電率を求めていき、ADR法はロッドと周りの土壌の電磁波の干渉反射の振幅差から誘電率を求めていきます。特徴として、ADR法はTDR法と比べて温度や塩分濃度の影響を受けにくいと言われています。ただしどちらの方式で行うにしても、より正確な観測値を出すためには計測する土壌ごとにキャリブレーションを行う必要があります。高性能のものは主に研究用に使われていて価格的にも高価ですが、一般向けの価格がリーズナブルなものも販売されていますのでそちらを利用するといいでしょう。
しかし、土壌水分計を日常生活で活用するシーンはあるのか疑問に思われる人もいるでしょう。園芸や家庭菜園が好きな方なら使用すると便利になるはずです。例えば自宅に観葉植物を置いている、そんな時に見た目では分からない土の乾きというのがあります。水をあげすぎても根腐れを起こしてしまう、しかし乾燥していても枯らしてしまう危険性があります。こういったものは見た目ではなかなか分からないもので、数値で見ることによってはっきりと理解することができますので、土壌水分計を使ってチェックするのがおすすめになっています。さらに家庭菜園を行っている場合も同じことが言えて、野菜や果物というのは水を極力控えた方がストレスがかかり味が濃く甘くなるので、ギリギリのラインを見極める必要性があるのです。そういった時に便利に活用できますし、最近はハンディタイプの小型なものもあるので使いやすく、植物を育てている人は持っていて損がないものかもしれません。

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