土壌水分計の種類と用途

2020-06-02

 土壌水分計は、土の中に含まれている水分量を計測する機器です。研究目的で使われることもありますが、農業でも使われています。また最近では、ガーデニングでも使われる機会も増えてきました。ガーデニングで水やりをするタイミングは、非常に難しいです。最適なタイミングで水やりができないと、花は枯れてしまいます。土壌水分計を使えば、土の中が湿っているのか乾いているのか状態が分かります。経験や勘に頼るのではなく、客観的な数値を使って確認できるので、最適なタイミングで水やりをすることができるのです。ガーデニングで水やりのタイミングを見極めるために、土壌水分計を使ってみるのも良いでしょう。
土壌水分計の基本的な使い方は、水分量を測りたい場所に電極棒を埋めるだけです。テンシオメーター式の場合は、電極棒の代わりに水を満たした素焼きのカップを埋めて計測します。誰でも簡単に計測することができるので、研究者や農業従事者でなくても問題ありません。ただし、正確に水分量を計測するためには、計測する土壌ごとにキャリブレーションをしておく必要があります。
基本的な計測方法は変わりませんが、土壌水分計の種類は豊富です。低価格で簡単に使えるものから高価で本格的なものまであります。ガーデニング用に目安として使うなら、低価格なものでも十分な性能です。研究用や農業等で精度の高いデータが必要なら、高価で本格的なものを選ぶと良いでしょう。また、ハンディタイプの機器であれば、移動しながら多地点の計測をすることができます。電池で動くものが多いので、計測したい場所に電源がなくても使うことができます。屋外で移動しながらいろいろなところで使うことが主な目的であればとても便利です。このように、使用目的だけではなく使い方も考えながら選ぶとよいでしょう。

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