従来の水位計に代わる水位計

2020-01-16

 河川などの水位を計測するときには水位計を利用して計測します。河川の水位を計測することで、その河川の危機管理や防災計画などの基礎資料として計測データを利用することができるようになります。水位観測の方法としては、従来は調査員が毎日朝6時と夕方6時の2回を観測時間と決めて観測を行っていました。これを普通水位観測と言います。しかしながら、このようなアナログな方法は平成14年の水文観測業務規程の改定によって原則廃止となっています。
 水位計の種類にはいくつかあり、従来のアナログ式の鋼製またはアルミ製の板に目盛が付いたものさしのような形の量水板や、フロートを浮かべて観測するフロート式、機械から出す気泡を利用して計測する気泡式、磁力の作用を利用したリードスイッチ式、河川の水圧を直接検知して計測する水圧式など、他にも様々な種類が存在しています。こうした水位計を使用して計測する「水文観測」とは、降水量や河川の水位・流量・水質、地下水位・水質などを観測して、洪水などの災害の防止や、環境の変化などを調査していくものです。その目的は降雨流出現象を解明し、過去の水文データなどの統計から解析して合理的な河川建造物を設計することで、洪水による周辺住宅への災害を未然に防止することです。そのためには、水文観測や水質観測は基礎となる資料として必要不可欠なのです。
 また、近年の都市開発事業による大規模な土地改良や人工建造物の建築によって自然環境にも大きな影響を与えていることから、ゲリラ豪雨や長期間にわたる集中豪雨によって河川の氾濫による大災害も起きています。こうした災害を二度と繰り返さないためにも、観測データは重要な役割を果たしています。アナログ方式では危険水位に到達するような場合には危険であり、その他の方式においてはそれぞれの河川に設置していくのは簡単ではないという現状もあります。そこで、最近注目を浴びているのが「電波式水位計」です。これは、最先端技術のマイクロ波を使用した2線伝送式の水位計で、一般的な方式では困難であった近距離での測定精度をアップさせ、安定した水位観測を可能にします。また小型で軽量であり、使用する電波も微弱なため電波法に規定されているような使用制限も一切ありません。マイクロ波を使用しているため、雨や雪、霧が発生しているような気象条件であっても非接触であるため正確な計測が可能となっています。このデジタル式水位計の登場でよりデータが正確かつスピーディに収集できるようになり、災害防止に役立つことでしょう。

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