2020-01-08

 水位計は多様な用途と働きがあります。台風や大雨のときニュースや天気予報の中で取りあげられる河川の増水情報は、河川水位警報システムや警報機能付き水位計が活躍します。河川にはあらかじめ、この水位を超えたら危険という値が設けられていますが、危険水位を超えると赤色の回転灯が自動で回転をはじめたり、サイレンを鳴らしたり、さらにその危険度を遠隔地にいる関係者などにメール等で知らせる仕組みになっています。 水位計の最もシンプルなのものは量水板や量水標と呼ばれる目盛りを書いた柱が橋脚部分に取り付けられているもので、人が目視で確認して記録を取り、危険な場合は周囲に知らせるというような方式のものです。このような災害対策が目的の水位計ではなく、調査のために河川や貯水池の水位を測定し記録するだけものもあります。
 水位を測る方式により水位計にはフロート式、圧力式、超音波式などがあります。水位計はダム湖などで著しく水位が低下した場合、節水を呼び掛ける指令を出すかどうかの判断にも使われますし、逆に水位が異常に増えた場合は、どの時点で放水するかの判断材料として使われます。水位だけではなく、水の濁度や水温も合わせて測定できる水位計もあります。これは、河川、水路、井戸、タンクなどで使われます。今はあまり使われなくなりましたが、井戸は常に一定の水位を保っているわけではなく、季節により大きく変化します。井戸が貴重な水源として使われているところでは、このセンサーが大きな役割を果たしています。
古代エジプトでは、すでにこうしたセンサーの先祖とも言える水位測定装置が使われ、ナイル川の増減水の測定が行われていたと言われます。現代ではこうしたセンサーを取り扱う業者は多数あり、それぞれ独自の製品を発売していますが、業者によってダムや河川など大規模施設に強いところ、一般家庭や企業などに強いところなど特徴があります。大企業の工場などでは多目的に使われる貯水施設が多数あり、常に水位を確認していなければならないところもあるので、こうしたところでの需要も多くあります。特に企業などで使う場合は、高精度、多機能、低価格が求められます。最近では、水位計だけの機能ではなく、温度、湿度、風向風速、雨量などの気象観測装置と組み合わせたシステムも求められるようになり、単に水位だけを測るだけでは済まなくなりました。そうした中で、橋脚に縛り付け柱に目盛りを記入しただけのシンプルなものも健在です。

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