湿度を記録して特質を知ることの意味

2019-07-31

毎日の生活の中で天気や気温は天気予報で知ることができますが、湿度の情報は必ずしも表示されません。もっとも普通に暮らしているとその必要性まではなく、それゆえ測ろう、記録しようとすることはあまりないのですが、実は大切なものになってきているのです。そもそも湿度とは何かというと、空気の湿り具合を数値化したものになります。数値にするには、その気温での飽和水蒸気量に対する水蒸気量の割合を調べる必要があり、それが可能になるのが湿度計になります。温度計にも付属していることが多いのですが、健康な人の場合それほど気にすることのない項目で見逃されがちになるのが現状です。ではどういった時に必要になるかというと、湿り気が分かるということは乾燥状態もはっきりするということです。例えばエアコンのドライや除湿機能、これらをどういうタイミングで使えばいいのか、冷房や暖房機能と併用して使うことによってエコになる、電気代も抑えられると言われているのですが、判断がなかなか難しいものです。そんな時に毎日の記録があれば、なくとも見て分かれば使うきっかけになるはずです。さらにもっと重要なのがアトピー体質な、肌に異常を持っている場合で、乾燥状態が症状に関わってきますので、しっかりと記録して確認することによって、適切な対応をすることができるのです。特に痒みというのは乾燥具合に関わってきますので、室内の状態を知っておけば、余計な問題も減らすことができますし、安心して暮らすことができます。そして人間だけではなく、家に使用されている木材も湿気や乾燥に弱いのは周知のとおりです。それゆえしっかりと自宅の湿気の状態とその特質を知っておくことによって対処することができるのです。例えば室内で一部分だけカビが発生しやすい、そんな場所があるのなら、しばらくその場所を含めて家のあちこちを湿度計で測って記録し、データとして数値が出れば、何らかの原因を考えることができるのです。そしてこういった異常はなるべく早く知ることが大切になってくるので、面倒がらずにしっかりと数値でのデータ化をすることが求められます。暮らしやすさとは居住空間の快適さであり、その中には温度や湿度も含まれていますので、毎日暮らす場所だからこそ測って数値として知っておく必要があります。これによって何かの際には適切な対応、対処がとれるかもしれません。

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