日射計とはどのような機器なのか
2019-12-18
日射計とは文字通り太陽の光を計測する機器の事です。日本において利用されてきた歴史は意外と古く、公的な記録では気象庁が昭和6年、つまり1931年から継続して利用して80年以上もの間、日射を測り続けてきました。特に近年は、地球温暖化の観測に太陽光が重要である事から、その観測が全国的に強化されています。観測機器は小型化も進み、現在は民間の利用も進んでいて、太陽光発電の効率を知るための機器として使われる機会も増えてきました。
そもそも日射計の前に、日射とはどのようなものかわからないという方も多いでしょう。日射とは太陽から放たれた光の中でも、特に近赤外線から近紫外線の波長を言います。ただし、人間の目は太陽から発生する光の全てを見る事はできませんし、光として見えも量や強さを数値で言い表すのは難しいでしょう。そこで、より幅広い日射を計測できて、データ化もできる日射計を使って、太陽から届く光の量や強さが調査されています。この日射計のデータと、太陽光発電の発電量を比較してみると、面白い事がわかるでしょう。もし、日射計の数値と太陽光発電の発電量が毎日同じなら、太陽光発電は良好に機能していると言えます。しかし、太陽光発電の発電量だけが低ければ、太陽光発電の効率を下げる要素があるとわかるはずです。このように、日射計は太陽光発電の効率を調べる上で非常に役立つ機器です。太陽光発電の技術開発に使われているほか、太陽光発電の稼働状態の確認やメンテナンス等に応用されています。もちろん、一般的な利用としても、自宅の太陽光発電がちゃんと動いているか確認する使い方ができる機器です。