近年の気象災害【令和元年東日本台風(台風第19号)】

2021-05-17

令和元年東日本台風(台風第19号)

 2019年10月6日に南鳥島近海で発生し、12日19 時前に大型で強い勢力で伊豆半島に上陸。台風の接近・通過に伴い、広い範囲で大雨、暴風、高波、高潮となり、甚大な被害をもたらしました。(アジア名:ハギビス、Hagibis)

  • 雨について
    10 日から13 日までの総降水量が、神奈川県箱根で1000ミリに達し、500ミリを超えた地点が東日本を中心に17地点ありました。静岡県や新潟県、関東甲信、東北地方の多くの地点で3時間、6時間、12時間、24 時間の降水量が観測史上1 位を更新するほどの記録的な大雨となりました。この大雨によって、最大級の警戒を呼びかけるために静岡県、神奈川県、東京都、埼玉県、群馬県、山梨県、長野県、茨城県、栃木県、新潟県、福島県、宮城県、岩手県の13 都県で大雨特別警報が発表され、これは特別警報の運用を開始して以来最多の発表数でした。
  • 風について
    関東地方の7か所で最大瞬間風速40m/sを超えました。中でも東京都江戸川臨海では最大瞬間風速43.8m/sを観測し、観測史上1 位を更新しました。また、台風の接近に伴って大気の状態が非常に不安定となり、千葉県市原市では竜巻とみられる突風が発生しました。

 この台風による大雨の影響で阿武隈川や千曲川の堤防が決壊するなど、広い範囲で河川の氾濫・決壊が相次ぐなど、土砂災害や浸水害が発生しました。また、大雨や暴風等により、東北地方から関東北部・甲信地方を中心に人的被害や住家被害、電気・水道・道路・鉄道施設等のライフラインへの被害が発生し、航空機や鉄道の運休等の交通障害が発生しました。

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