風向風速計の主な使い方とメリットについて
風向風速計とはいったい何なのか
風向風速計は風向計と風速計の二つの機能が組み合わさった測定機器です。この測定器には色々と種類があり、風車型・超音波型・風杯型などが存在し、一般的に広まっているのは気象庁や地方公共団体でも使われている風車型風速計でしょう。これは風車のように4枚のプロペラと垂直尾翼が付いていて、風が吹くことで風上に風車が向くようになり、その向いた方向から風向きの測定を、プロペラの回転数から風速を測定するのです。風車型で風速を計る時は、風の圧力から風速を求めていると考えることもできるでしょう。他にも風速計はありますが、ほぼすべてが何らかの方法で風圧を計って測定しているということを覚えておきましょう。
風杯型は回転軸の周りに円錐型か半球型の風杯を配置してあるもので、風が吹くとこの風杯が回るようになるのでこの回転数から風速を求めることができます。この風杯型風速計は風向を測定することができないので、別途風向計を設置する必要があります。
超音波式は、超音波発信部と受信部を向かい合わせて1セットとして用いるものとなっております。これは超音波が伝わる時間がどれくらいかかったかを測定して風速や風向を計るものとなっています。そのほかにも、雑音による誤差が生じやすいことから往復両方の時間を測定し気温や気圧の変化による誤差を調整しています。
風向風速計の具体的なメリットは
それではこの風向風速計の具体的なメリットは何なのかをお伝えします。これを使うメリットはまず種類が豊富に用意されていることでしょう。この測定器はさまざまなタイプがあるので、目的を重視するのか、精度を重視するのか、環境を重視するのかによって使い分けを行うようにすれば的確なデータを入手することができます。そのため、何となくこの測定器が欲しいと考えるのではなく、いったい何の目的でどのような環境下で用いるものが欲しいのかを決める必要性があります。
また、この測定器を使うメリットは風の強さや向きを測定することができるので、自然災害対策にも有効活用できるのです。昨今では異常気象が頻繁に続き、今まで発生しなかったさまざまな自然の猛威が日本を襲っている状態なので、竜巻や台風といった大きな被害をもたらすものを測定できるようにしておくのは非常に重要なことです。実際に、これらの異常気象によって生じた現象におけるデータが大量にあれば、遠くない未来においてどのような兆候があったのかをつかんで、傾向と対策を練ることができる日も来るでしょう。日本各地で異常気象が発生した時のデータが残っているのは大きなメリットと言えるのではないでしょうか。
デジタル化が加速している現代社会において、この測定器も対応しているものが増え、スマートフォンや自分のパソコンと接続することで測定と集計データをすぐに得られるのもメリットとなっています。