2019-11-11

 災害や防災の面などで活躍するのはもちろんのこと、ごく日常的に利用している天気予報なども、気象観測システムによるデータが基になっています。そういった意味でも人々が快適な生活を送るうえで、長期間蓄積された気象データはとても重要かつ大切な存在といえるでしょう。このような気象観測には大きくわけて、地上、海洋、高層、衛星で主に観測されています。
 まず陸上で行われる地上観測については、気象観測の主流とも言われており、かなり昔から行われていた最も古い観測でもあります。観測場所の数も他の観測方法と比べて圧倒的に多く、観測対象となるものも天気や気温はもちろんのこと、湿度や降水量、気圧や風、日射や視程などの多岐にわたります。かつては観測は有人で行われていましたが、20世紀中盤以降は無人の観測点も急増しました。身近なものでは学校などに設置されている百葉箱や、気象庁のアメダスなどが有名です。
 続いて海洋観測については、海水温や海流の向き、波浪や気圧、海洋汚染などの海に関する観測を目的としており、観測船や漂流ブイを使って観測し、解析しています。
 そして高層観測は、地上観測の対象である大気層よりも高い位置の大気を観測することが目的で、高層の気温や気圧、湿度や風などをラジオゾンデや観測ロケット、観測気球などで観測することが一般的です。
 最後に衛星観測に関しては、人工衛星による気象観測システムのことで、可視光線や赤外線を利用して、海面水温や雲の分布などを地球規模で観測しています。とくに台風の進路予測や天気図の作成に大きく影響しており、大きく分けて静止衛星と極軌道衛星の二種類が活躍しています。
 このようにさまざまなシステムを導入し、それらのデータを総合した上で、天気予報や防災情報といった身近で役立つデータとなって還元されています。また観測そのものの歴史はかなり古く、すでに紀元前にはギリシャやインドで風向きや雨量の観測が実施されていたようです。そんな歴史のある事柄ですが、現在では観測用のシステムや装置はもちろん、その精度もどんどん高くなって進化し続けています。さらにエネルギーの分野でも、再生可能エネルギーとして太陽光や風力などが注目されていることから、個人でもそういった装置やシステムを購入したりするケースも出てきており、気象観測はこれからもさらに身近になり、人類の生活に大きな恩恵をもたらしてくれることでしょう。

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