現地で監視したデータを収集できる気象観測システム

2019-11-10

 「気象観測システム」とは、温度、湿度、気圧、雨量、風向、風速、日照時間など、主な気象要素を総合的に監視するシステムをいいます。気象観測システムと呼ばれる装置の中には単純にデータを表示するだけのものもありますが、ここでいう「気象観測システム」とは一定時間内の測定値を記録する「ロガー機能」が付加したものとしてご紹介しています。先にあげた気象の要素を現地で監視、収集を行いデータを管理することもそうした観測システムの目的です。ロガー機能がある観測システムでは、閾値を超えた時にアラームを出す設定をすることや測定値を表やグラフにまとめることが可能の装置もあります。最近の気象観測システムは機器全体が軽量化されているものが多くなっています。そうした製品は短時間に組立できるような工夫も施されているので、屋外での移動観測にも便利でしょう。
 個人で気象の観測を行なうということはテレビなどで見ることのできる天気予報の情報とは少し違った側面での活躍が期待できるでしょう。気象庁には広範囲の気象を予想するための効率的な運用方法がありますが、こうした情報はコンピュータ処理後に開示されているため、必ずしもリアルタイムの情報ではないという点をあげることができます。スマートフォンの画面に表示されている気温は、あたかも自分が今いる場所のものに思えますが実際には近くの気象台の計測値です。 
 農業などを行なう際には、自分で観測した現地の気温や日射量の情報を使って生育を判断することもできるでしょう。クレーンなどの作業現場で風を観測するシステムが導入されており、平均風速が10m/sを超えると作業の中止が指示されるそうです。このように気象の変化は私達の生活に大きな影響を与えます。温度や湿度をつかみ、風の向きをとらえ、雨の量を把握する気象観測装置は、生活に欠かせないシステムとなっていく可能性を秘めているといえるでしょう。気象を自分で計測したいというニーズの高まりを受けて、これまでより低コストで構築できるシステムも多く出回るようになっています。色々な製品の中から、ご自身の目的に沿った最適な製品を選んで利用してみて下さい。

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