2019-11-09

 日々の天気の状況を知る上で各種の装置を用いて気象観測が行われています。主な気象要素である気温・湿度・気圧・風向・風速・雲量と雲形・降水について、どういった方法で観測が行われるか昔から行われてきた観測方法について説明します。
 温湿度の観測には気温・湿度乾湿計が用いられることがあります。百葉箱の中など直射日光を避ける場所(つまり屋外の風通しの良い日陰)で温度計の球の部分を風に当たるようにして目盛りを読み取ります。乾球(気温となります)と湿球との温度差を求め、湿度表から湿度を求めることができます。観測前に球を包むガーゼが湿っていることを確かめる必要があります。気圧を観測するには気圧計を用いることがあります。真空管の表面の大気圧による膨張とへこみを感知する気圧計がよく用いられます。観測地点の気圧の様子を周囲と比較することから、高気圧や低気圧の位置や天気変化の予測をある程度たてることができます。風向風速を観測するには、矢羽とプロペラのついた風向風速計で風向・風速を測定します。雲量・雲形は空の雲の量を見通しの良い場所で、目視による観察で雲に空が覆われた割合を算出します。これにより、快晴(雲量0~1)、晴れ(雲量2~8)、曇り(雲量9~10)の天気が決まります。雲の形は十種雲形による分類で目視による観測が行われています。雲形から天候の特徴や変化を知ることができます。降水量とは雨だけではなく、雪、ひょう、みぞれ、あられなども含みます。降水量として降水の深さをミリメートル単位(mm)で表します。雪などは溶かして降水量とします。降水は雨量計で測定します。一定の大きさの漏斗に受けた降水を地中に置いた貯水瓶にとり、一定時間後に取り出して雨量ますで深さを測定します。気象観測は毎日定時で行います。
 そうして継続して記録をとることにより、その観測場所の気象の特徴を知ることができ、農作物の栽培に生かせたり、生活の利便性を向上させたりすることが可能となります。大がかりな気象観測によって将来の天候を予測したり災害に備えることができます。こうした気象観測により、日々の予報が可能となり、その精度も向上してきました。スーパーコンピュータで解析することができるようになったおかげで長期の予報などもできるようになりました。また観測網の整備と情報通信機器、気象衛星の性能向上により局地的な天候の状況をほぼリアルタイムで知ることがすでに可能となっています。これらの最先端の気象観測も、日々の地道で基本的な観測の積み重ねでできるようになったことばかりです。

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