2019-11-08

 地球規模の温暖化現象により気温の上昇が止まりません。日本でも各地で毎年歴代の最高気温を更新しているような状態です。今では40度前後まで気温が上昇するケースもあり、熱中症や熱射病などの実害も発生しています。温度計はそんな最高気温を観測するためにも用いられる計測器です。温度計と言ってもいろいろなセンサの形があり、それぞれ一長一短があります。接触タイプや、非接触タイプのものがあります。外気温を計るためには接触式のセンサが多く使われてます。
 学校の教科書にも出てくる百葉箱は、温度計を中に設置するための装置のひとつです。気温は直射日光や風通しによって影響を受けるので、設置場所の選択に注意が必要です。百葉箱が白く塗られていて、少し開けた場所に設置されるのはそのためです。その百葉箱を小型化したものが通風シェルターです。白いお皿のような形のものを逆さまに何枚か重ねた形をした遮光盤の中に小型のセンサを挿入し、日光の直射を避け、機器の内部の蓄熱を低減し、通風によって溜まった熱を出す、百葉箱と同様に自然な環境を測定することができます。一度設置したらそのまま日々確認をして、記録をするような定点観測の場面に適しています。
 その他にはセンサ感部がむき出しの接触タイプの温度計があります。センサ部には応答速度が速い熱電対やサーミスタ素子を使ったものもあります。温度を測定したい面などに貼り付けるなど、接触させて設置します。測定する面から少し離れた場所から非接触での測定を可能にする赤外線測定もあります。熱電対やサーミスタ素子のような接触タイプは、計りたい場所に接触させるだけで温度がわかる利点がありますが、センサ自体が直接的に温まってしまうことで実際の温度と異なる場合があったり、直接設置させることが難しい状況もあります。そのため、設置場所を工夫したり測定部位自体を遮光したりする必要がありますし、赤外線センサであれば少し離れたところからでも物体の表面の温度を測ることができます。ただし、測定の前に補正が必要であったり、測定面がカーブになっている部分では正確に測定できない恐れがあります。また、基本的には熱を持った物体から放出される赤外線量を測定するものですので、ガラスなどの光を通す透光物体は正確に測れないことがあります。
 温度計はその時点での温度やある一定期間の温度の変化などを記録するためにさまざまな分野で使われています。測定点や測定間隔を増やすことでより正確な温度を計測することができます。


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