水位計と防災
水位計は河川やダムなどの水位を観測するために使用されるケースが多くなっています。水位計があることによって私達は災害などで被害を受けるリスクを大幅に削減することができるのです。日本では長期間雨が降り続けることがあります。長期間雨が降り続けると河川の水位が高まってきます。現在では堤防が決壊するリスクを下げるために行政において様々な対策がされていますが、それでも河川が増水をすると決壊してしまうことも少なくないのです。このような災害においても水位計によって多くの命を守ることができます。河川の周辺に住んでいると河川が決壊すると河川の水が住宅地に侵入してくる恐れがあります。また、家や車などが流されてしまうこともあるので、その地域に住んでいる多くの住民が命の危険にさらされてしまうことになるのです。しかし、水位計があることによって河川の増水などを防ぐことはできませんが、決壊する前に避難勧告を出して住民を結界する場所から遠ざけることも可能なのです。このように水位計は私達の命を守ってくれることもあるのです。
水位計は従来よりも進歩しているので正確に測定することが可能になっており、様々な種類が販売されているので幅広い中から選択して購入をすることができます。例えば低消費電力タイプの水位計です。電力の消費を少なくすることによって太陽電池電源などで連続した観測をすることができるのです。その他にもオールチタン製の水位センサーがあります。素材がチタンになっているので、耐久性が高く、海水など様々な場面で使用できます。
水位計での観測方法に関しては大まかに分けて3つあります。一つ目は普通観測になります。普通観測は水位標を目で見て観測をする方法です。水位標は河川の橋を支える柱にペンキで塗られているものになります。その水位標には水位がセンチまたはメートルで記載しているので、これを水位と照らしあわせて観測をする方法です。二つ目は自記観測です。自記観測は現在水位を観測するための一般的な方法です。普通観測とは異なり、記録器を搭載した機器によって観測を行うので目視で行われる普通観測よりも正確な数値で記録することができます。観測機器に関しては大まかに分けて3つあります。一つ目はフロート式です。フロート式は電源が不要なので災害時でも使用できる利点があります。しかし、維持費がかかるので、現在ではあまり使用されていない観測機器になります。二つ目は気泡式です。気泡式は流れの速いところでは正確に観測をすることができないので、大きな河川で使用されることは少なくなっています。三つ目は水圧式です。この方式が採用されている観測機器が現在ではもっとも使用されています。その理由は正確さです。高精度の観測をすることができるので、観測において重要な記録の正確性を実現できるためです。