2019-11-03

 熱中症というと、あまり身近なものではありませんでした。しかし、近年ではとても多くの人がなり死者も出たりして、非常に注意が必要であるという認識になっています。気温が高い日に屋外で作業をしていたり、屋外でスポーツをしたりすると急に体調が悪くなることがあります。予防として帽子をかぶったり日陰で過ごすようにしたり、水分補給をしたりしてもこのような症状が起こることがあり、人によっては命を落としてしまうこともあるとても怖い症状です。もともとは、高温多湿な環境に体が適応できないことによって起こる様々な症状の総称であり、めまいやほてり、筋肉のけいれん、体のだるさや吐き気というものが主な症状としてあります。私たちの体というのは普段から様々な熱を発生させています。運動をすることなくじっとしていても、体の中では心臓や脳といった部分が休むことなくはたらいているために熱が生じるのです。これらの熱が発生するとそれを発散して体温を下げる必要があります。この熱を下げるために自律神経が働いて、末梢神経を広げ皮膚に多くの血液を流し込み、熱を放出しています。それだけでは熱が下がらない場合には汗をかいて熱を下げるようにしています。汗をかいて皮膚から蒸発をすることによって体の表面に気化熱が発生し、熱が下がる仕組みになっています。この体温調節がきちんと行われていることで、暑い中で過ごすことになっても長時間運動をしても体調に支障をきたすことなく過ごすことができます。しかし、急激に汗をかいてしまうと水分が不足したり、塩分が奪われたりしてしまい、これが全身に影響を及ぼすことになり、吐き気をもよおしたりめまいがしたりけいれんしたりという症状が起こるのです。
 熱中症によって高齢者や子供が命を落とすことが増えています。これには、様々な要因があります。まず、昔は地面が土のところが多かったのですが、今はほとんどがアスファルトで舗装されています。太陽の照り返しによって地面の気温がかなり高くなってしまうことが理由としてあります。また、直射日光が強くなっているために、太陽に長時間当たるとかなりの体力を消耗してしまうということがあります。また、部屋の中も出掛けている間にかなり高温になり、外よりも高い温度になっていることが多くなっています。家の中も家具や壁までしっかりと熱を吸収しているためなかなか冷えず、自宅で扇風機だけで過ごすと家の中にこもった熱で体調が悪くなるというケースもあります。外に出るにあたって十分に対策をしているつもりであっても、思っている以上に汗をかいていたり体力を消費していたりするために体調が悪くなったりするというパターンもあります。太陽からの熱はかなり熱いものであり、予想以上に体力を奪われます。そのため、きちんと対策をしたつもりでも不十分で体調を崩してしまうことがあるのです。私たちは、熱中症の恐怖をきちんと理解できていないことが多いものです。経験して初めて思っているよりも簡単に症状を発症すること、そしてその症状が重いことや気付いてから対処するのでは遅いということを理解します。気づいてから慌てて対処をしても間に合わないということがあり、特に体力のない高齢者や小さい子どもはすぐに重症化することも多く、最悪死に至ることもあるのです。そのため、しっかりと準備をして出掛けること、熱いときにはむやみやたらに外出しないことが重要となります。
 気象測定を行う際には、気象観測機器を用います。小学校の理科の授業で習った百葉箱が気象観測機器の一例ですが、これだけでなく気象庁や様々な施設が専用の機器を取り付けて風向や風速、湿度や気温、雨量など様々な気象要素を観測しています。このデータがあれば外の気温がどのくらいであるのか、湿度がどのくらいであるのかということを知ることができるので、その日の屋外の環境を知ることができますし、翌日の天気の予想をすることができます。とはいえ、自宅に気象観測装置を設けるということは簡単ではありません。装置の費用も高額ですし、取り付けができる場所も限られています。そのため、天気予報でしか天気や気温について知ることができないと思っている人も多いものです。しかし、こういったデータというのは気象庁や自治体のHPなどで閲覧ができます。このようなデータを確認することによって、天気や気温を知ることもできますし、熱中症についての注意喚起も表示されています。そのため、外への外出は注意が必要であるということも確認して出掛けることができるので、出掛ける必要があったとしても水分を多めに持ったり日傘や帽子を用意したりという対策をすることができます。また、他にも防災の観点でも役に立てることができます。空気が乾燥している日はものが燃えやすく火事に注意が必要ですし、雨の日には近年問題視されているゲリラ豪雨の心配も予測ができます。ゲリラ豪雨の予測がされていれば車での外出を控えたり、濡れても困らない服を着たり傘を持ったりという対策をすることができ、身を守ることが可能となります。

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