カメラを併用した気象観測システム

2019-10-24

 最近では異常気象の発生頻度が高くなっていて、なおかつその威力も年々増してきています。従来の観測方法では対応できないような局地的な現象が多発しています。何があったことで故障したのか、どのような気象現象で被害を受けたのかがわかれば対策を立てることができます。そのようなことから個人での気象観測の必要性が検討されています。
 気象観測システムは数種類の計測器で気象データを測定、蓄積します。風害による農作物の落下や日照時間を計測することでリスクを低減することができます。必要な情報を得るためには専用の計測器で十分まかなえますが、その他に定点カメラをセットすることで実際の天気の状態を確認することもできます。
 計測器は風向風速計、日射計、雨量計、温湿度計などを利用します。気象情報はすべてのパラメータが関係性を持っているため、複数の計測器があることが望ましいと言えます。基本的には一度設置したらよほどのことがない限りしばらくは移動することはありません。また、観測システムに太陽電池パネルを採用することで電源の心配もなく安心して長期観測ができます。気象観測システムから少し離れた場所にカメラを設置することで遠隔地からシステムの状況を監視することも可能です。撮影時間を記録することでシステムが記録した情報と合わせて実際に何が起きていたのかを知ることができます。
 気象観測はその性質上、人があまり近寄らないところに設置されることが多くあります。よって、映像を見ることができないとどうなっているかがわからず不安になります。また、故障していることがわからないとせっかくの観測が無駄になります。最近の気象観測はネットを介して行われるのが一般的です。遠隔地での情報収集が実際に行われるため状況が確認できないことには正確なデータとは言えません。データの信頼性を考えるとカメラは必須となります。いずれも映像監視を併用することが期待される長期間運用が必要なものばかりです。

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