2020-08-19

 暑さ指数(WBGT)はISOなどで国際的に規格化されており、運動環境や労働環境の指針に取り入れられています。例えば、公益財団法人日本スポーツ協会では「熱中症予防運動指針」、日本生気象学会では「日常生活に関する指針」が公表されています。労働環境では厚生労働省の「職場における熱中症予防対策マニュアル」や日本工業規格の「WBGT(湿球黒球温度)指数に基づく作業者の熱ストレスの評価-暑熱環境」で規格化されています。
日常生活では28度を超えると熱中症患者の発生が急増することが知られており、WBGT値28~31℃の場合、外出時は炎天下を避け、室内では室温に注意するような指針が定められています。仕事をする際には、「身体作業強度等に応じたWBGT基準値」が示されており、作業環境を冷房や除湿によってWGBT値を下げるようにしたり、作業内容がWBGT値の許容範囲内になるよう身体作業強度の低い作業に変更するようにすることが推奨されています。
昨今、熱中症が原因の救急搬送数が全国的に著しい増加傾向にあり、気象災害と捉えられるようにもなりました。地球温暖化による気温上昇などの気候変動の影響も考慮すると、今後の熱中症への対策は極めて重要です。これまでも環境省は暑さ指数(WBGT)で国民に注意喚起をしてきており、気象庁でも高温注意情報を発信し、熱中症に対する意識は高まってきていると考えられます。令和3年度からは環境省と気象庁が共同で熱中症警戒アラートを発表する計画があります。

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