太陽光発電システムの稼働状態の監視

2020-05-08

 太陽光発電は太陽から発せられる光エネルギーを電気エネルギーに変換する発電方法です。その仕組みとしては、複数の太陽光電池パネルを設置して発電された電力をパワーコンディショナに集めて商用電源として使えるように変換し、使用できるようにするというものです。直接変換された電気を電源として使用することも可能ですが、電力会社などに買取ってもらうことが一般的です。太陽光発電は以前であれば高価なものであり、設置してもそれに見合うだけの発電量を得ることは出来ませんでしたが、近年は国の政策などもあり多く普及しています。現在は国による補助金は打ち切られていますが、自治体が促進しているものもありますし、大幅に普及したこともあって導入コストも下がっており、また一定期間の固定買取り制度があるため設備投資を行っても十分に償還が見込めるものとなっています。このため、遊休地に太陽光発電を設置するところもいまだに多くあります。
遠隔地から太陽光発電の監視を行う場合には、太陽光発電監視システムに必要な測定器の存在が欠かせません。太陽光発電計測に用いられる測定器の種類はいくつかあります。まず太陽電池パネルで発電された電気はパワーコンディショナに一度集められることになります。このパワーコンディショナ自体には発電量を計測する仕組みが備わっており、このパワーコンディショナのデータを取得することで、発電量などを常時監視することができます。これらのデータは随時蓄積される仕組みとなっており、発電量の推移を正確に知ることができます。また、計測データはディスプレイに表示することも可能なので、その場でデータを確認することができますし、LAN接続することで遠隔地から閲覧できるようにすることも可能です。蓄積されたデータは後から解析のために取り出すことが可能です。データを汎用性のあるCSV形式などで保存しておけば、表計算ソフトウェアなどを用いて活用することが可能です。太陽光発電監視システム用の測定器などの大きさは小型化されてきており、手のひらサイズのものもありますので、設置も容易に行うことができます。なお、取得されるデータとしては、現在の発電電力と一定期間の発電量の積算のほか、日射計や気温計を設置すれば日射量や気温などのデータを得ることができます。またそれらのデータをもとにグラフ表示をすれば、客観的に発電状況を見ることができます。

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