2020-02-10

 気圧計は、大気圧を測定するための機器のことです。気圧を知ることにより天候の変化などを予測することができ、気象予報には欠かせない計測器となっており、重要な観測データといえるものです。気圧計の発明そのものは17世紀頃にまで遡ります。当初は液柱型水銀気圧計が使われていましたが、これは気圧差によって水銀が変化するというものであり、見た目にもわかりやすいので現在でも利用されています。またアネロイド型気圧計やブルドン管気圧計などがあります。これら機械式の気圧計は大気圧を知る以外にも容器内などの気圧の状態を知る際に利用されています。
 21世紀に入ると半導体技術が向上し、センサーが気圧を感知する電気式の気圧計が開発されました。電気式の場合にはセンサー素子として静電容量式や振動式などがあります。静電容量式は気圧によって電極間の距離が変化するのを検知して算出するものになります。振動式では水晶などの圧電素子から振動を加えて、その振動の変化を検出するというものです。いずれの場合も電気信号として気圧を計ることができるメリットがあり、情報の記録が容易な点がメリットです。このため、現在では多くの気象観測には電気式のものが使われています。
 電気式の普及により小型化され、家電製品にも広く採用されるようになっています。そのひとつがスマートフォンになります。スマートフォンにはさまざまなセンサーが組み込まれており、新機種が発売されるたびにそのセンサーの数が増え続けています。そして、近年では気圧を感知するセンサーも搭載されるようになっています。このセンサーにはスマートフォンに搭載されているアプリを利用することで、そのスマートフォンがある場所の気圧を知ることが可能になります。またアプリで随時記録することで気圧の変化などを知ることが可能になり、多くの場合には天気予報アプリなどに活用されています。また気圧の変化は身体へ影響を与えるものであり、単なる気圧の変化を記録して天候を予測するだけでなく、ヘルスケアアプリなどにも広く利用されます。外傷などを負っている時に気圧が下がると調子が悪くなるとったことがありますが、随時気圧を記録することで調子が悪くなるタイミングを予測することができます。また高低差を知る場合には微細な気圧差を計測することで可能であり、山登りやスキューバダイビングなどで詳細な高低差を知るためにも用いられています。

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