冬の日本海側は激雷地区に

2021-11-15

 雷は、積乱雲の中で氷の粒がぶつかり合うことで電荷分離が発生し、放電する現象です。雷と言えば夏のイメージがありますが、夏・冬を問わず発生する現象であり、冬季は日本海沿岸で発生数が多くなる傾向があります。シベリアから張り出した寒気が日本海の対馬海流で暖められ、水蒸気が盛んに供給されて上昇気流が生まれ、積乱雲が発生します。新潟から福井にかけてのエリアは劇雷地区とも呼ばれ、雷の発生率全国一位は石川県です。

 また、冬に発生する雷は夏以上の恐ろしさと言われています。夏に比べて落雷数は少ないのですが、その分継続時間が長かったり電荷量が大きかったりするため、一発の威力が強くなります。通常の夏の雷に比べて100倍以上のエネルギーを持つことがあり、落雷による被害が大きくなりやすくなります

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