発達した積乱雲に伴う突風

2021-10-18

 突風とは、瞬間的に吹く強い風で継続時間が短いものです。発達した積乱雲から竜巻やダウンバースト、ガストフロントのような激しい突風が起こりやすくなります。

  • 竜巻
    発達した積乱雲に伴う強い上昇気流によって発生する激しい渦巻き。多くはろうと状や柱状の雲を伴います。台風、寒冷前線、寒気の流入など大気の状態が不安定な場合に発生することが多いです。幅は数十~数百mで、長さ数kmの狭い範囲に集中することが多い。
  • ダウンバースト
    積乱雲から爆発的に吹き降ろす下降気流が地表に衝突して水平に吹き出す激しい空気の流れ。吹き出しの広がりは数百mから十km程度で、被害地域が円形あるいは楕円形など面的に広がる特徴があります。ダウンバーストは飛行機に甚大な被害をもたらします。飛行機の離着陸のタイミングで発生すると、墜落する可能性があります。
  • ガストフロント
    積乱雲から吹き下ろす冷たく重い空気の塊が、温かく軽い周辺の空気側に水平に流れ出すことによって発生します。水平に吹き出す冷たい空気と周囲の暖かい空気が衝突してできる、上昇気流を伴った小規模な前線が発生します。水平の広がりは竜巻やダウンバーストより大きく、数十km以上に達することもあります。

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