2019-11-13

 気象庁は日本全国で気象に関する様々な観測を行っていますが、そのすべてを人が行っていたのでは、精度が上がらず、コストも大幅にかかってしまいます。もちろん、気象予報士の経験や知識は天気予報をし、日々の人々の生活を守ることに大きく貢献していますが、熟練した予報士が多くいるわけではありません。また、予報士は様々なデータをもとに天気を予報するわけですから、データ収集が重要なこととなっています。人工衛星、ゾンデ観測等、人がすぐにはいけない場所での観測は機械で自動的に行いますが、最近では地上の情報も機械で自動的に計測するようになりました。
 気象庁は機械等を使って気象観測をするアメダスを全国に設置し、自動で観測をしています。アメダスの観測要素は、気温、風向、風速、気圧、湿度、日照時間、降水量ですが、雪の多い地域では積雪量も測っています。日本人の生活に積雪は深くかかわっています。それらを正確に観測するアメダス観測局もあるのです。アメダスは全国に約1700カ所あります。そのうち、積雪計測をしているところが約290カ所。さらにそのうち降水量と積雪量をだけを計測しているところが17カ所。積雪量だけを計測しているところが2カ所です。日本海側の地域は世界的に見ても豪雪地帯で、冬場は雪にとざれてしまいます。屋根が雪の重みでつぶれたり、人が埋まってしまう、除雪作業中の事故など積雪に関する災害・事故は毎年後を絶ちません。また、寒冷地・北海道も同様で、毎年雪での被害が懸念されます。気象庁は積雪のデータをもとに、積雪のデータを収集して積雪情報として発表します。積雪量を豪雪地帯の人々に知らせることで、外出を控える、除雪作業を早めにしようなどの判断ができ、未然に事故を防ぐことができます。また、雪による被害が予想されるときは、注意報、警報等で呼びかけ、避難指示を出すこともあり、尊い人命を守ることもあります。
 アメダスの気象観測によるデータ収集は、もはや私たちの生活には欠かせないものとなっています。もちろん、雪の降らない南西諸島や、雪がほとんど降らない地域では積雪の観測はしていません。これらの地域でもアメダスは観測をしていますので、雪以外の災害に対し、有効な情報を提供することができます。どこの地域であれ、こうした気象観測が行われることで、私たちの日々の安全が確保されます。そして、こうしたデータを使える形に加工して伝える気象庁と予報士もなくてはならない存在なのです。

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