気象観測についての知識

2019-11-06

 気象観測は、陸上で行われる地上気象観測、海洋で行われる海洋気象観測、地上から離れた大気中や高山で行われる高層気象観測、空港で行われる航空気象観測、人工衛星によって行われる衛生気象観測と、その観測場所において、分類されることがあります。その他にも、レーダを用いた観測も行われています。
 地上における観測は、気温、湿度、気圧、降水量、風向風速、日射量、日照時間、積雪深や視程、雲の状態などの観測を行っています。視程や雲の状態は、実際に人の目で見て観測することもありますが、気温や湿度、気圧、降水量、風向や風速、日照時間などについては、温度計、湿度計、気圧計、雨量計、風向風速計、日射計、日照計などの装置を用いて自動的に観測しています。観測した結果は、毎日決まった時刻に、国内や世界に発信されています。
 海洋気象観測では、地球温暖化の予測精度向上につながる、海水中や大気中の二酸化炭素の監視、海洋の長期的な変動をとらえ、気候変動との関係などを調べるために、海上気象観測船によって定期的に海洋観測を行っています。観測船は、海洋の表面から深層に至るまでの、水温、塩分濃度、溶存酸素量、栄養塩や海潮流などの海洋観測のほか、海水中や大気中の二酸化炭素の濃度の観測を行っています。
 高層観測では、気象観測計を気球にぶら下げて上空に飛揚することで行われます。飛揚した気球は上空で破裂し、その後パラシュートでゆっくりと降下します。毎日定められた時刻に行われています。得られたデータは、天気予報の基礎である、数値予報モデルや、気候変動、地球環境の監視、航空機の管理などに利用されています。
 人工衛星を用いた観測では、人工衛星に、雲を観測する可視光線や、夜間観測用の赤外線カメラ、水蒸気を観測するカメラ、また、海や風や降雨量を観測するための散乱計などの観測機材を備え、衛星軌道の分類により、静止衛星と、太陽同期軌道衛星、その他の衛星に分かれて観測しています。広域観測が可能であり、洋上監視も比較的に容易であることから、通常の気象観測だけではなく、台風観測に関しては有力な観測手段となっています。
 レーダを用いた観測には、いくつかの種類があり、それぞれ観測するものが違ってきますが、観測アンテナを回転させながら電波を発射し、広範囲内に存在する雨や雪を観測するものです。発射した電波が戻ってくるまでの時間から、雨や雪までの距離を測り、戻ってきた電波の強さから、雨や雪の強さを観測します。また、雨や雪の強さに加え、戻ってきた電波の周波数のずれを利用することで、雨や雪の動きを観測します。

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