「接触型」温度センサーと「非接触型」温度センサーの違い

2021-01-22

温度センサーには大きく分けて「接触型」と「非接触型」がありますが、それぞれに特徴と注意点がありますので、目的によって適切なタイプを選択し、使用方法にも注意することが重要です。

「接触型」温度センサー

測定対象物にセンサーを接触させ、温度センサーと測定対象物を同じ温度にすることが必要です。気体や内部温度の計測も可能です。

  • 注意点
    ・測定対象物の温度となじむまで時間を要します
    ・センサーを接触させることで対象物の温度も変化させてしまうことがあります
    ・食品や医療品などを扱う分野では衛生面での問題が生じます
    ・高電圧部など接触すると危険な物は計測できません
    ・測定者の測定対象物への感部の当て方によって誤差が生じることがあります

「非接触型」温度センサー

測定対象物にセンサーが触れないので、耐熱性の問題も少なく、測定対象物が傷つかず衛生的です。応答速度が速く、接触すると危険な物や小さな物、回転・移動する物体の測定も可能です。

  • 注意点
    ・測定対象物までの距離によって測定する範囲(面積)が決まります。距離に比例して測定面が広がるため、離れすぎると測定対象外のものの温度まで測ってしまいます
    ・固体や液体の表面温度の計測しかできず、気体や内部温度の計測はできません
    ・光沢があり反射する金属は計測できません
    ・測定対象物の周りに水蒸気や粉塵などがある環境では感部に到達する赤外線が減少し、影響を受ける可能性があります
    ・ガラス越しの計測はできません(ガラスの表面温度を計測してしまいます)

温度センサー

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