2019-03-17

台所で使用される電化製品の代表格ともいえるのが冷蔵庫ですが、食品を長期保存するため、庫内は凍結しない0~10℃程度以内の冷蔵状態で、生鮮食品の保存をすることができます。対して冷凍庫は庫内温度が0℃以下になり、冷凍状態で保存する機能があります。
家庭用冷蔵庫は冷蔵室と冷凍室の一体型がほとんどで、生活家電として幅広く普及しており、庫内の温度を検知して、温度を一定に保つ温度センサーの機能が特に重要な家電です。冷凍・冷蔵庫は使い方によって節電効果が高い家電で、有効な節電方法がいくつかあります。冷凍・冷蔵庫は、庫内温度が低ければそれだけ庫外との温度差が大きくなり、温度を下げるための電力消費が大きくなります。そのため必要以上に低い温度にはせず弱~中の運転にしたり、周囲の温度が低ければ弱設定にしたりするなど、温度調整をすることで節電することができます。また、冷凍・冷蔵庫は設置する際は、壁面から一定のスペースを確保し、本体の放熱を妨げないことが重要です。直射日光が当たる場所も避けましょう。その他、庫内に食品を熱いまま保存すると、庫内温度を上昇させてしまい、不要な電力を消費します。冷蔵室に食品を詰め込み過ぎないことも重要で、庫内に冷風が循環しやすいよう、食品の間隔を空けて保管します。逆に冷凍室は詰め込んで保存した方が、効率良く冷却できます。ドアの開閉時間は短くし、出し入れ回数を減らして開閉による庫内の温度上昇を減らすことができます。冷蔵庫カーテンを使用する方法もありますが、庫内温度にムラが起きるため温度センサーの誤作動に繋がることがあり、使用はお勧めできません。
冷蔵庫と並んで生活家電として広く家庭用に普及しているのがエアコンです。部屋の冷暖房機能がある空調機器で、除湿機能が付いているタイプもあります。冷房や暖房を機能させるためには温度センサーが不可欠で、エアコンのあらゆる部分に取り付けられています。金属酸化物を使用した半導体は、わずかな温度変化で電気抵抗が変化するので、その性質を利用して温度センサーとして使われています。部屋の温度が上昇すると、温度センサーの電気抵抗値が減少し、その抵抗値を温度に換算することで、設定温度に近づくようエアコンが稼働します。これが故障すると、部屋の温度が高いにもかかわらず、エアコンが停止したり、逆にすでに冷房が効いているにもかかわらず、さらに温度を下げようとしたりする事態になります。エアコンにはあちこちに温度センサーが組み込まれ、室外機の吸い込み口で外気温を検知したり、配管の温度を検知したり、室外機のコンプレッサーのオーバーヒートを防ぐために温度を検知したり、室内機に取り付けられて室温を検知したりしています。それらが異常をきたすと、室外機のファンが正常に動かなくなったり、室外機も室内機も動いているのに、設定温度通りの室温にならないことがあります。温度センサーはエアコンの運転中に必要以上に負荷がかかると故障し、接触不良を起こしたりするので、その場合は修理や交換が必要です。
現在販売されているガスコンロには温度センサーが付いています。ガスコンロ火災の原因でもっとも多い「消し忘れ」を防ぐためで、平成20年4月以降に出荷された、すべてのガスコンロのバーナーに温度検知機能が付けられました。鍋底の温度を検知し、ガスを自動的に消したり、温度上昇を防いだりします。通常使用モードでは、火力を強くしても最高温度が一定温度以上にならないようになっています。高温使用モードでは高温調理が可能で、一般的にある程度の温度になると自動的に炎が小さくなり、それ以上温度が上昇しないよう調整し、温度が上昇しすぎた場合は自動的に消火します。さらに最近は温度センサーが進化し、鍋底の焦げ付きを感知して自動消火し、空焚きを防ぐ機能、鍋を置かずに点火スイッチを押しても点火しない鍋なし検知機能、煮こぼれなどで万一火が消えてしまっても自動的にガスを止める立ち消え安全装置機能が付きました。ガスコンロの機種によっては、揚げ物の適温をキープする油温度調節機能、お湯が沸いたら自動消火する機能、グリルの火加減を自動調節し、焼き上がると自動消火する機能、炊飯専用鍋とセットになり、自動炊飯ができる機能などがあります。またガスコンロに温度センサーが装備されたことで、ガスコンロ火災は以前の30%ほど減少しているというデータがあります。住宅火災を防止する意味で、家庭用ガスコンロの温度センサーは確実に効果を挙げていると言えます。


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