太陽光発電設備の稼働状態表示による環境意識の向上

2020-05-19

 太陽光発電を行う場合には、稼働後の長期にわたる運用管理が重要になります。そのためにはさまざまな項目を監視するためのシステムが必要となります。太陽光発電計測設備の稼働状況の監視や不具合の検出を行い、現地でモニター画面を使って見せるようにしたり、遠隔地からのリアルタイム監視、異常時には関係者に自動メール発報、さらには故障機器の特定までをシステムを使って自動で行うこともできるでしょう。太陽光発電計測装置ではメガソーラー設備に対応する場合などでは多数の機器が必要となり、例えばパワーコンディショナの監視やストリングの監視、特別高圧/高圧受変電設備の監視やカメラによる監視、他にもメンテナンス機能や拠点出力制御などの機能が求められます。
太陽光発電計測装置はさまざまありますが、それぞれに特徴があります。例えば中小規模発電では3G回線やクラウドサービスを用いて複数拠点を遠隔地から監視できるサービスを持つものや、住宅などに対応した10kw~1000kw未満に対応した部屋の中に設置されたモニターで監視できるものなどがあります。発電量、気温、日射強度などをリアルタイムで知ることができ、また、日ごとの比較も簡単に行えるようになっています。住宅用は一般の人にも分かりやすく基本的な内容が簡単に表示できるようになっており、発電量表示用のスケルトン画面や数種類の環境啓発コンテンツ、また、任意画像の組合せでスライドショー画面が簡単に作成できます。インターネットに接続することによって、遠隔地からも発電量の確認をすることができるようになり、設備に異常が発生した場合などはEメールで発報することが可能になっています。
太陽光発電計測装置に関しては、現在多くのメーカーが発電に関する情報を目で簡単に確認できることに力を入れています。稼働状況を一目で知ることができたり、そこでのデータを蓄積して表やグラフで表示できるので、環境への取組みを周囲にアピールしたり、利用者の環境意識を高めることにもつながっています。特に住宅用など向けに非常にコンパクトで手ごろな商品も数多く販売され、表示装置も場所を取らないものとなっています。現在、規模の大きな太陽光発電などでは、大型のディスプレイを用いて発電状況や様々な情報を周囲に公開しているところも多く、LEDを使用した屋外用表示器を用いることで地域へのアピールも容易にできるため、多くの人が環境への取組みや、理解を深めることにつなげることができます。この場合においてもシステムの小型化が図られており、パワーコンディショナから小型の計測器、そしてそこからパソコン、表示用ディスプレイに繋げられています。また計測器からはUSBメモリ等を使用してデータの移動も簡単に行えるようになっており、別の場所での分析などにも利用することが可能となっています。

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