降水確率とは

2022-05-09

 多くの人が天気予報で降水確率を気にしていると思いますが、この『降水確率』は勘違いされやすい情報の一つです。
 『降水確率』は気象庁で予報区内で一定の時間内に降水量1mm以上の雨または雪の降る確率(%)の平均値と定義しています。例えば、東京地方の降水確率が30%と予報された場合は、30%という予報が100回発表されたとき、そのうちのおよそ30回は1mm以上の降水があるという意味になります。
 それにもかかわらず、降水確率100%が「雨雲が100%の力で土砂降りの雨を降らせること」や「その地方の全体(100%の地域)で雨が降ること」などと思われてしまうようなことが結構あります。しかし、降水確率の数字は対象の地域で予報されている時間帯に1mm以上の降水量の雨が降るかどうかの確率なので、雨の強さ・降る時間や範囲・雨の量などとは関係ありません。
 降水確率が100%に近ければ雨の強弱にかかわらずほぼ降りそうな状況であり、降水確率10%でも局地的に強い雨が降る可能性があります。また、降水確率0%は降水確率が5%未満という意味ですので、雨が降らないということではありません。

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