気圧計についての豆知識
普段生活していると気圧について考える機会は少ないですが、中学校の理科の授業などでも習うことがあるため、一般の大人であれば聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。特に夏の季節においては台風などが日本列島に到来しますが、この際にも中心気圧が計測されて台風の勢いがどれほどのものなのかを気圧計で測定することが可能です。台風だけでなく、登山家や山登りを普段からしている方は気圧を計測しながら頂上を目指すことになります。特に高い山であればあるほど、気圧の変化によって高山病などを引き起こすこともあるため、気圧の計測はとても重要な要素となります。
最新の気圧計は、優れた直線性と長期安定性を備えたタイプが多くなっています。また、気圧計は電源を必要としますが、消費電力をできるだけ抑えている大気圧計も多くあります。さらに防塵防滴仕様になっているので、電源のない屋外での使用や厳しい環境での観測も実現できます。屋外に設置する場合は、スタティックプレッシャーを使用することによって風の影響を少なくすることができるため、さらに高精度の観測結果を得られます。また、気象庁検定取得なども行うことが可能です。気圧計は気象観測用として用いるのはもちろんのこと、工業用としても使用できるので、様々な場所で活用されています。商品の中には表示機能が搭載されているものもあるため、その場で目で見て気圧を確認することができます。長期間安定して使用することができるため、メンテナンスせずに長い間使用できます。
気圧計を購入したら設置をして気圧を観測することになります。購入者の中にはどのようなところに設置をすれば良いのかわからない方もたくさんいます。基本的に気圧計は他の観測装置とは異なり、観測地点などの選定に留意することはないとされています。設置場所においては気象観測室の中に設けることが多いです。部屋の出入り口が押戸である場合、風の影響を受けて正しい観測をすることができないこともあるため、引き戸が望ましいとされています。風の強い日には静圧のみならず、動圧に誤差が生じるため、観測結果に差異が生じるケースも少なくありません。特に海岸や山岳地帯においては風が強く吹く場所があるため、建物の風に対する影響などを考えて設置することが求められます。鉄筋コンクリートの部屋で観測をする時は外部からの振動を受けることが少ないと考えられるので、柱を設けることなく壁に設置しても正しく観測できると言われています。