気圧計について

2020-02-21

 気圧計は航空機などでも取り入れられている計器です。そのため、一度は耳にした方もいるのではないでしょうか。この気圧計にはさまざまな種類があり、従来のものより技術が進歩しています。たとえば大気圧センサーが搭載されている気圧計があります。また、長期の安定性があるので、安定感をもって観測することができます。そして、消費電力が少ない点もこの計器の特徴です。消費電力が大きいと電源の確保など手間がかかる場合がありますが、消費電力が少ないとその手間を省いて計測をすることが可能です。さらにこの大気圧センサーはコンパクトになるので、スペースを取らずに設置することが可能です。その他にもデジタル大気圧センサーがあります。デジタルタイプの気圧センサーにはシリコン静電容量式の測定方法が採用しているものがあり、高精度かつ高信頼性なので正確に気圧を測定することが可能です。また、安定性などにおいても優れているので、多くの場所で採用されています。気圧センサーには工業用で使用することができるタイプや気象観測用で使用できるタイプがあります。気圧計と一言で言っても今ではさまざまな気圧計があります。そのため、用途に応じてしっかりと選ぶ必要があります。
 気圧計を購入した場合、次は設置をしなければなりません。気圧計にはさまざまな種類がありますが、基本的には他の気象要素とは異なり設置環境の制約が比較的少ないので、特定の場所でなければならないことはなくなってきています。多くの場合、観測室や計測ボックスの中に設置します。この際に重要になるポイントは測器への風圧を防ぐために扉は引き戸にする必要があることです。なぜなら風が強い日の場合、引き戸でないと扉を開ける際に静圧の他にも動圧が加わってしまう場合があるので、正確に測定することができなくなってしまう可能性があるからです。その他にも地域によって気圧計に圧力がかからないように工夫をする必要があります。特に海岸沿いに面するところや山岳地帯などで観測を行う場合は風が強くなるので通常の測定をしたとしても正確に測定をすることができないときもあります。そのため、このような地域に設置をする場合は風などの圧力の影響を少なくするために追加設備などを設けて圧力対策をする必要があるのです。鉄筋コンクリート製の部屋に設置をする場合は振動などの影響が少ないと考えられるので、基本的に壁に取り付けても正確に測定をすることができると言われています。室内は気温の急変がある場合や狭い機密性が良い部屋で扉を開閉する時になるべく圧力がかからないよう注意を払い、もし埃などがある場合はしっかり埃の対策もしておく必要があります。

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