天気予報で「1ミリの雨が降る」など、降水量を「ミリ」という単位で表すのはなぜでしょうか。降水量は、降った雨がどこにも流れ去らずにそのまま溜まった場合の水の深さ(mm:ミリメートル)です。報道等では省略して「ミリ」と表現されることが多いですが、統計資料では正確な単位(mm)で表現されます。1時間で30ミリの雨が降った場合、降った雨が別の場所に流れ出たり、地面にしみこんだりせず、そのまま溜まると水深3cmになるということになります。
また、降水量は10分間、1時間、1日など一定の時間に降った雨の量を表します。アメダスでは、前一時間分の降水量が示されていて、10時の降水量は9時00分から10時00分までの降水量ということになります。1メートル四方の容器に100ミリ(10cm)の雨が降ると100リットルの量の水になります。重さに換算すると約100kgです。例えばこれが1時間雨量の場合、浸水被害をもたらす可能性のある大雨ということになります。