近年の気象災害【平成30年台風第21号】

2021-05-10

平成30年台風第21号

 2018年8月28日に南鳥島近海で発生し、9月4日に「非常に強い」勢力で上陸した台風。近畿地方を中心に甚大な被害を出しました。(アジア名:チェービー、Jebi)

 台風の接近・通過に伴って特に四国や近畿地方では、猛烈な風が吹き、猛烈な雨が降ったほか、顕著な高潮となったところがありました。

[風速の記録(最大瞬間風速順)]
・大阪府田尻町関空島(関西空港):最大風速46.5m/s、最大瞬間風速58.1m/s
・和歌山県和歌山市:最大風速 39.7m/s、最大瞬間風速57.4m/s
・高知県室戸市室戸岬:最大風速48.2m/s、最大瞬間風速55.3m/s

[高潮の記録(最高潮位順)]
・大阪府大阪市:329cm
・和歌山県御坊市:316cm
・兵庫県神戸市:233cm

 関西国際空港では高潮で滑走路が閉鎖、さらに暴風で流された航空燃料タンカーが関西国際空港の連絡橋に衝突し、一部破損。道路と鉄道が不通となり、多くの利用客が関空島内に孤立しました。物流もストップし、経済活動にも大きな爪痕を残しました。

 この台風21号では鉄道会社が予告して運行を取りやめる「計画運休」が実施されました。それ以降、台風の接近などで同様の計画運休が増加しました。

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