春先の台風は低緯度で発生して西に進みますが(フィリピン方面)、夏は発生する緯度が高くなり、太平洋高気圧のまわりに沿って日本に向かって北上することが多くなります。秋になると台風は偏西風に乗るため、南の海上から放物線を描くように日本付近を通るようになります。 台風は平均で年間約25個発生しています(1991~2020年)。発生・接近・上陸ともに7月から10月からにかけてが最も多くなっています。8月は発生数が多い月ですが不安定な進路をとることが多く、9月以降になると日本が台風の通り道になります。秋雨前線の活動を活発にして大雨を降らせることもあります。過去に大きな被害をもたらした室戸台風、伊勢湾台風などは9月に発生しています。