風向風速計と風害
風向風速計は風の強さと向きを計測する際に用いられます。風向きは風が吹いてくる方向で、北を基準において16分割、または36分割にして表すことが多く見られます。主に気象台や空港、沿線、道路、山などで風向きを調べるために設置されています。
この風向風速計は様々な業種で使用されており、運輸会社や電力を供給している会社、工事現場なども導入されています。その他にもボートやヨットに乗る人、ゴルフで風向きを知るために使う人、スカイスポーツをする人など、風向や風速の情報が重要になる事柄で使っている人がいます。
その場合は固定された大きな計測器ではなく、携帯用の風向風速計を用いることがあります。近年では高性能な携帯用計測器が数多く販売されています。
風速計は微風から計測できるもの、ある程度強い風が吹かないと起動しないものもあります。風向風速計にはそれぞれ特色があり、目的に合う物を使用することが重要です。
測定器の用途としては、様々な場面で使用されています。風は気象状況や気候の変化を読み取るための重要な要素です。近年では、多数発生している爆弾低気圧や集中豪雨、大規模の台風等、その発生予想、被害状況を事前に予測する材料として、風向風速が測定されています。また、この測定値を基準に、強風や暴雨風、波浪の注意報や警報を発令するため、事前の災害対策として、重要な役割を担っています。
天気予報でもこの測定値は、雲の動きや花粉の飛散状況を予想するためのこの計測値は重要な指針となります。
また、航空機や船舶、電車などの交通・輸送機関に対する安全運航の判断基準にも利用されています。
このように風向風速計は私達の生活の中の様々なところで活用されており、今後も風力発電や太陽光発電の普及、大気汚染の被害状況等によりその役割がますます重要になっていきます。ビル風対策のために風向風速計を用いることも多いです。これは風害が発生する風速が本当に発生するのかを確認するために行います。