気温だけでなく、様々な気象条件が熱中症の発生のしやすさに影響します。例えば、日射・大気放射、地表面からの輻射・反射熱、風速、湿度、自然対流による冷却効果などです。 湿度が高いと気化熱による冷却効果が小さくなり汗が乾きにくくなるため、気温が30℃程度であっても熱中症患者が多く発生します。また、日射等による周囲からの輻射熱や反射熱、風が弱いと熱が逃げにくいという現象もあります。 このように、気温だけに着目していると危険ということがわかります。『暑さ指数(WBGT)』という気温、湿度、輻射熱を総合して熱中症の危険度を示す指数も活用すると良いでしょう。