積雪は、積もった直後は密度の小さな”新雪”ですが、上に積もる雪の重みでつぶされ、”こしまり雪”、”しまり雪”、”ざらめ雪”と次第に状態が変化し密度が増します。降り積もった雪の見かけの深さは変わらなくても、時間の経過とともに密度がどんどん高まり重量が増加していきます。 降ったばかりの雪(新雪)は積雪1cmあたり1mmの降水量に換算されることがありますが、圧密が進むにつれて積雪1cmあたり3mmの降水量の重さと同じになると言われています。つまり、1m3あたりの雪の重さは300kgということになります。体重60kgの大人5人分になります。 屋根に1mの雪が積もると、一坪(3.3m2)あたり1トンもの雪が載っている状態になります。雪の重さを考えると、雪国ではこまめに雪下ろしをしなければいけないことがわかりますし、雪崩がいかに危険かということも想像できると思います。