極地気象コラムシリーズ第10回 センサーに関する問題と対策
2020-11-13
センサーの問題と対策
風向風速計の計測方式別に発生する問題を挙げます。
超音波式
大雪・大雨の際に超音波の反射に影響が出て欠測が発生することがあります。しかし、超音波方式は可動部がないので機械的に破損することが少ないです。
機械式
風杯が回転するタイプでは、着雪・着氷の影響により風杯が回転しなくなったり、バランスが崩れで破損することがあります。
風車型(飛行機型)では、多少の着氷で回転が停止しても強い風で復旧するケースがあります。また、プロペラ部と胴体間の着氷が発生しやすく、回転機構部分に破損・脱落が起こることもあります。