極地気象コラムシリーズ第13回 データロガーに関する問題と対策(3)「電源」編
2020-11-20
データロガーの問題と対策その3
データロガーの電源問題
データロガーの設置場所で電源を確保することが難しいことがあります。データロガーは電子製品ですので、十分な電力が供給されない場合には安定した動作が実現されないだけではなく、最悪の場合には故障の原因となります。したがって、データロガーを設置する際には、電源をどう確保するかということに頭を悩ますことになります。
データロガーの電源対策
- ハード/ソフトの両面で、低消費電力化を徹底→太陽電池とバッテリーの組み合わせ等からなる限られた電源でも継続的な計測が可能
データロガーのその他の問題
現地で商用電源が確保できても、極地では電源が不安定なことが多くあります。データロガーの設定作業はパソコンと接続して実施しますが、現地での設定にパソコンが使えないケースが多くありますので、これらの問題の対策が必要です。
対策
- 電源投入時刻に関係なく正時から計測を開始
- 停電時も電源復旧後に計測が正時に自動スタート
- 計測データを内蔵メモリと記録メディア(SDカード等)へ二重保存