気圧計による気圧の観測

2020-02-19

 空気には重さがあります。地球上にはこの空気の層、すなわち大気圏があります。この大気の押す力が気圧です。人間の頭の上にはおよそ、象1頭分の気圧がかかっていると言われます。
 気圧は気象要素のひとつです。気圧はたえず変化しますから、常時観測してその変動から天気の予測をすることもできます。測定には気圧計を用います。気圧変化に応じて測定できる装置である必要があります。水銀をガラスに封入した水銀気圧計が昔から用いられてきました。
 しかし、水銀の扱いの問題から、近年では真空の金属缶のつぶれ具合を鋭敏に感知するタイプの計器が用いられるようになりました。このタイプの計器は、波形の薄い板からなる金属の缶からなります。この中を真空に保ち、中には形を維持するためのばねがあり、大気圧に抵抗するように作られています。気圧が高いと少し押しつぶされ、低くなるとわずかに膨張します。このわずかな変化をてこの原理で拡大して、針先の目盛りから読み取れるようになっています。気圧は一定の時間ごとに測定します。このタイプの装置はほとんどが金属で作られていますから、温度の影響を大きく受けるため、観測場所には日陰を選ぶ必要があります。温度の違う室内から取り出して観測するときは、前もって出しておき、しばらくした後に観測をはじめるようにします。また、この装置の場合には測定前から立てて置いておく必要があります。しかも、観測の間も立てて使うように作られています。横倒しでは大気圧を正確に測定できない仕組みになっていますから、注意が必要です。この計器の精度は水銀を用いるものには及びません。しかし、一般の人が行う観測ならば支障なく観測することができます。最近では±0.5hPaの精度をもつ高精度のデジタル気圧計も市販されるようになりました。
 観測の注意点としては、測定を妨げることになりそうな熱源が近くにないか周囲を見渡します。気圧計は日々の観測に用いますから、ある程度の耐久力のある素材でつくられています。しかし、雨などで濡れた場合には観測後速やかに布などでふき取ります。さび付いてしまいますと正確な観測を行うことができなくなってしまいます。記録を継続してとるためには、常に計器の整備と点検を行います。故障に備えて予備の物を準備しておくことも良いでしょう。もちろん装置の維持管理方法や注意点をよく理解して用いることが必要です。常に屋内に取り付けて使用するほうが、一定の条件下でデータを得やすい面もあります。

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